痔は、直立歩行を始めた人類の宿命ともいえる病気です。
症状が出ないものまで含めると、成人の80%以上にみられるといわれています。
痔は以下の様に、次の4つに大きく分けられます。
直腸肛門部の血行が悪くなり、痔静脈叢という血管が網目状になった部分が膨れ上がったり、血栓(血の塊)ができたりします。
直腸粘膜が脱出、粘液や出血が認められるようになります。
硬い便や、強くふくことによって肛門上皮がさけます。
直腸と肛門の境目の肛門小窩という穴から下痢などにより便が入りこみます。 そのため膿がたまって痛み、腫れが出現します。(肛門周囲膿瘍) 時間がたつと瘻管という管ができます。(これを痔瘻といいます)
上記以外の肛門疾患としては、コンジローマ・膿皮症・ 直腸膣中隔脆弱症(女性)などが比較的認められる疾患です。