裂肛比較的女性に多い疾患です。 肛門とは(肛門上皮といいます)おしりの穴から1.5~2cmまでをいいます。元々は皮膚の一部ですから、痛みを感じる神経があります。便秘症などで便が硬くなると排便時に肛門上皮が切れて出血や痛みがでてきます。 繰り返していきますと痛みも強くなり、体が無意識に排便を拒否するようになってきます。すなわち、大腸の筋肉の一部である内肛門括約筋が痙攣し肛門が狭くなってしまうのです。そうなると悪循環で、直りにくい裂肛(難治性裂肛)になります。 また、裂肛は肛門の怪我ですから、裂肛の肛門側・口側で炎症をおこし、肛門上皮が肥厚していきます。口側の肥厚を「肛門ポリープ」、肛門側を「みはりいぼ」といいますが、こういうものがある方は裂肛を繰り返している方です。 肛門上皮の強い・弱いは個人差があります。トイレットペーパーで拭くだけでも切れる方がいらっしゃいます。 ・排便時と、その後もしばらく痛みが続く。 |