痔核痔核には、歯状線という、直腸と肛門の境界部よりも上の直腸粘膜の部分にできる内痔核と、歯状線より下の肛門の部分にできる外痔核があります。普通、痔核というと内痔核をさします。 外痔核は、主として血栓性外痔核であり、急激な血行障害のため肛門部に血栓(血豆)ができます。はじめはかなり痛みがありますが、数日で痛みはひいてきます。腫れがひくのは数週間かかりますが、手術はほとんど必要ありません。 内痔核は直腸下端の内痔静脈叢という血管の腫れの事です。運動・便秘・妊娠など除々に血液の循環が悪くなり、内痔静脈叢が血液のたまりのためにふくれてきます。最初は痛みのない出血程度ですが、大きくなっていくと、排便時や腹圧がかかったときなど肛門の外に脱出します。脱出初期では自然と戻ってきますが、悪化してくると指で押し戻さないといけなくなります。痛みはほとんどありませんが、脱出が大きくなると肛門に傷ができて(随伴性裂肛)、痛みが出てくることがあります。
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